PEOPLE人を知る

販売チーム 責任者
(桃山学院大学卒)
北村 淳 Atsushi Kitamura

人は変われる。その環境をつくる。

01もう一度、まっさらな気持ちで

大学卒業後、宝塚の創業間もない不動産会社に1期生として入社しました。当時の社員数は約20名。その半数が新人という状況でした。自分の上げた売上が会社の業績に直結している感覚が、たまらなくおもしろかったです。それから20年近く同社で働きました。しかし、営業マンとして着実に力をつけ、お客様からご指名いただけるほどになった反面、どこか物足りなさも感じるようになりました。

簡単に言うと、「つくっている感覚」を感じなくなったのです。仕組みが整えば整うほど、効率的に業務を遂行できるようにはなりました。ただ同時に、やるべきことが決まってきて、こなすような日々を送るように。また、分業化が進み、住宅ローンの手続きは別の部署に引き継ぐ体制になったことで、以前に比べお客様と濃いお付き合いができなくなりました。

緊張感がなくなり、周囲に迷惑をかけて正社員を辞め、自分の将来に対する憂いで心身ともにボロボロになっていたとき、5年間ほど上司部下の関係だった山本社長から「会社つくるけど、来るか?」と誘われました。模範的な社員ではなく、期待を裏切るようなことも多くしてきた自分に向き合い続けてくれた恩が、山本社長にはある。だからこそ、純粋に立ち上げメンバーに誘われたことがうれしかったです。決め手になったのは「もう一度まっさらな気持ちになってやってみんか?」という一言。恩返しをしたいという気持ちと、また入社当時のワクワクを味わうことができるという期待から、山本社長と一緒に会社をつくっていく決意をしました。

02必ず一人前にする

いざ新天地での業務を始めてみると、思っていた通り、いや、それ以上に濃く、そして戸惑う日々でした。当たり前にあった仕組みがない。自分以外に頼れる人もいない。一件一件の接客をとてもありがたく感じました。目の前のお客様の幸せにどうすれば寄与できるのか、必死に考えて仕事をしました。その甲斐あってか、ご契約いただいたお客様が別のお客様をご紹介いただく機会も増えました。

なかでも今一番おもしろいのは、管理職として部下を育成し、売上目標を達成させる仕事です。特に2017年1月に中途で入社した男性社員は、手がかかるぶんとても愛しく感じています。もともと仕事よりも遊びが好きで、友人も多く、週末は決まって飲みに行くようなタイプでした。だから、どこか仕事に対して夢中になれずにいる。まるで昔の自分を見ているようでした。

しかし、遊びやプライベートを充実させようと思うならば、人生の多くの時間を費やして考え方や人間関係を構築する「仕事」をこそ充実させる必要がある。それは自身の経験からもわかっていました。彼にも仕事をおもしろいと感じ、真正面から向き合う姿勢を身につけてほしい。「必ず一人前にしてやる。だから信じてついて来い」。そう言い続け、ようやく最近になって、彼が自分で立てた売上目標を達成させることができました。これで少しは仕事のおもしろさがわかったはず。自分が数字を上げることの何倍もうれしかったです。

03変わりたいと思っている人へ

今の私の目標は、まず自分のチームで大きく売上を上げ、社内で表彰されることです。それによって業績に貢献することはもちろんのこと、部下には、成長を実感しながらもっとイキイキと働けるようになってほしいです。私が今思えているように、社員にとって自分の会社を「つくっている感覚」を持てるような環境をつくっていきたいです。

私自身、欠点の多い人間であると自覚しています。前職では何度も約束を破り、人の思いを踏みにじるような行為もしてきました。しかし今、自分たちで創業した会社を軌道に乗せ、多くのお客様を満足させることができています。努力次第で能力や考え方は身につくのだと、私は身をもって経験してきました。そんな実感や喜びを、これから入ってくる新人たちにも味わってもらいたいと、真剣に考えています。

ひとたび味わうことができたなら、その感覚は癖になり、人生は間違いなく大きく変わる。だから、挫折経験があって自分に自信がない人や、なにか変わりたいと思っている人には、この言葉をかけてあげたいです。「まっさらな気持ちになってやってみんか?」