PEOPLE人を知る

営業サポート
(関西大学卒)
肥髙 大我 Taiga Hidaka

元ひきこもりの、
はじめの一歩。

01自分に自信がない

私は「元ひきこもり」です。大学時代は就職活動をしていませんでした。研究と就活を同時に行うということが、どうしても自分には納得できなかったのです。2015年3月に大学を卒業。でも進むべき道はない。親に申し訳なく実家にも帰れない。それからずっとひきこもっていました。

人と接するのが怖くてアルバイトもできない。外出するのは皮膚科での治療くらい。仕送りで食いつなぐ生活でした。そんな折り、たまたまつながりのあった山本社長が連絡をくれました。「何してんの?」「ぼーっとしてます」「久しぶりに飯でも行かへんか?」「僕みたいな人間、行く価値ないと思います」といったやり取りをしながら、結局お会いすることになりました。

山本社長には将来について心配されました。いろいろアドバイスをもらい、激励され、私はもう一度就活に向き合うことにしました。しかし、まともな受け答えができず、就職エージェントの担当者から「君じゃどこも雇ってくれないよ」と言われました。それがトラウマとなり、履歴書を書く手が震える。普通の人なら数十分で終わる情報登録に1ヶ月を要しました。とにかく自分に自信がなかったのです。

02自分のなかの大きな変化

見かねた山本社長は「とりあえず1ヶ月だけうちの会社で働いてみるか?」と言ってくれました。どうしてこんな自分にここまでしてくれるんだろう。迷惑しかかけないのに。でもしがみつくしかないと思い、私は「ありがとうございます!ぜひよろしくお願いします!」と返事をしました。すると、「どうせやったら社員として福利厚生も整った状態で働け」と、なぜか私はワンディアールの新入社員として迎え入れられることになりました。

スーツの左の襟につけた社章がとても重かったです。ずっとひきこもっていたので、「今日からお前は社会人やぞ」と言われてもピンと来ず、不安しかありませんでした。でも、自分の精一杯を尽くして与えられた仕事に向き合い、とにかく会社のためになろうと心に決めました。入社して初めて自分でつくった、お客様にご覧いただくための物件資料を店舗前に貼り出したとき、山本社長から声をかけられました。「これは君の仕事が初めて形になった記念作や。写真を撮ってご両親に送ってあげろや!」。その言葉を聞いて、これまで長い間自分に重くのしかかっていたものが取り払われたような気がしました。「こんな自分みたいな人間でも、変われるかもしれない」。いろんな思いがないまぜになり、溢れる涙を止めることができませんでした。

今は物件情報の管理や資料制作、写真撮影など、営業マンのサポートをしています。2店舗目、3店舗目がオープンしたことで店舗前看板も充実し、お客様の目に触れる機会が増えました。情報をつねに更新することで、来店数アップにつなげています。また、モデルハウスの清掃状況のチェックも私の仕事。モデルハウスはお客様の夢です。そこに汚れや染み、指紋なんかがあったら、すぐに夢から覚めてしまいます。お客様と直接接する機会はありませんが、バックヤードでその夢を守っています。

03社会に通用する人間に

店舗前の道は人通りが多いため、看板以外で何か会社の知名度アップにつながることはできないか、と私は考えました。そこで、会社の広告の入ったポケットティシュ配りをすることに。もともと人と話すことが苦手なので、最初は「肥髙、顔怖いねん!」と、山本社長や先輩社員からよく怒られました。それでも継続するうちに徐々に慣れてきて、笑顔でティッシュを渡せるようになりました。そして、「看板見てるよ」とか「こないだ載ってた物件はもう売れたの?」と、私に声をかけてくださる人も出てきたのです。反応をダイレクトに感じることで、私のモチベーションは上がりました。日々努力が報われる感覚を覚えながら、手を抜くことなく一生懸命仕事に取り組んでいます。

私をひきこもりから救い出してくれた山本社長には感謝してもしきれません。これから大きくなっていく会社において、さまざまな仕組みやシステムを自分の力で構築し、会社に、山本社長に恩返しするのが今の私のモチベーションです。ワンディアールにとってかけがえのない存在になること、それこそが恩返しだと思っています。人生のどん底から勇気を持って一歩を踏み出しました。自分の頭を使って考え、意見を発信できるようになりたい。人づきあいは苦手だけど、それも変えたい。そして、社会に通用する人間になりたいと思っています。